コピミズム伝道教会はファイル共有の宗教

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コピミズム伝道教会とは?

フロッピー

コピミズム伝道教会は2010年に創始された比較的歴史の新しい宗教です。スウェーデンで哲学を専攻していた19歳の大学生、イーサク・イェショーンによって提唱されました。この宗教の教義とは、ファイルを共有したり情報を複製することは神聖な行為であるということです。本拠地はスウェーデンにあり、実際にスウェーデン政府から宗教団体として正式に認められています。

コピミズム伝道教会の信者達はコピミストと呼ばれています。意思を疎通させるための行いはすべて神聖なものであるとされています。公式サイトには神は超自然的なことについての記述は一切ありません。コピミズム伝道教会において聖なる象徴とされているものは、Ctrl+C、Ctrl+Vです。これらはコピーアンドペーストのショートカットキーのことです。知識はすべての人のためにあり、知識の検索をしたり、知識を循環させることはすべて神聖であるとされています。

また、複製することも神聖だとされています。国から公式に認められているのですが、だからといって違法なファイル共有をした時に、そのことの違法性について国に守ってもらったり、行為の違法性を免れさせられるというわけではありません。そのため、仮に信者が違法行為をしたとすれば、それは当然罰則の対象となります。

ファイル共有は申請な儀式

スウェーデン

コピミズム伝道教会については日本でもニュースによって話題となりました。その際にはオンラインでファイルを共有することを神聖な儀式としている宗教が誕生したと報道されました。スウェーデンが公式に認めたことによって、世界中で話題となっていったのです。

宗教としてのきちんと細かい点についても取り決めがあり、すでにいろいろな慣習もあります。たとえば、手紙の結語として、Copy and seedと記すことは慣習化されているようです。様々な国へと広がりを見せていて、コピミズム伝道教会の日本支部はすでに設立されています。実際にサイトも開設されているのです。日本でも知られるようになったこちらの宗教は、今後も注目されていくでしょう。

世界中で著作権やファイル共有などについての問題は激しく議論されているのです。コピミズム伝道教会の信者になったからといって、現行の著作権法を無視できるわけではありません。しかし、現在の著作権法などの状況に納得できない人を中心として、多くの国のたくさんの人が信者になりつつあります。信者の数は確実に少しずつ増えていっているのです。

信仰心のなさが生んだ宗教

わからない

どうしてコピミズム伝道教会がスウェーデンで誕生したのでしょうか。実はスウェーデンというのは信仰心のない人がたくさん住んでいる国なのです。たとえばアンケート調査で信仰が重要だと答えている人はなんと17%程度しかおらずとても少ないのです。法的にも政教分離が進んでいて、ルター派のスウェーデン国教会は国の管轄する教会ではなくなっています。

このような国において、まったく新しい宗教であるコピミズム伝道教会が生まれるというのは興味深いことでしょう。信仰心の強い人が多い国では、このような試みをしたとしても一笑に付されてしまうか、大きな批判を受けてしまう可能性が高いでしょう。

しかし、スウェーデンではこの宗教がバッシングや批判されるどころか正式に認められるようになったのです。こちらの宗教では特定の神という存在について言及していません。死後の世界があることを主張しているわけでもないのです。この点は従来の宗教とは大きく異なっている点でしょう。

また、特に神聖視されている行為はリミックスです。これは他人の作品を活用して、より優れたものを生み出すことです。スウェーデンにおいては現在の著作権法に問題があるのではないかと指摘している政党が力をつけてきています。このような流れがコピミズム伝道教会を生み出すきっかけになったのではないかという説もあります。

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