出雲大社の信仰を広める出雲大社教

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出雲大社教とは

出雲大社のしめ縄

出雲大社教とは明治6年に結成された出雲大社への信仰をもとにした宗教教団です。

こちらの組織を設立したのは出雲国造と千家尊福であり、この千家尊福が全国各地へと出雲大社教の布教活動を展開していきました。それが現在の出雲大社教の基礎をつくりだしたのです。

教派神道の一つとされています。出雲大社社務所内に出雲大社教の本部が設置されています。出雲大社の職員として仕事をしている人達が教職員を兼務しているのです。

全国各地に布教機関が存在しているのですが、特に中国地方において盛んであり、西日本で広まっています。あまり教団としての組織性は高くないという特徴があります。千家家が代々世襲しながら管長職をつとめています。大国主大神を崇拝しています。

敬神崇祖を基本としている教団となっています。こちらの教団の前身となったのは出雲大社敬神講であり、1882年には神官教導職分離令が出されてしまい神職が布教活動をすることが禁じられました。そこで出雲大社から独立した組織として出雲大社教が誕生したのです。ただし、1951年になると出雲大社が国によって管理されなくなり、分離令も失効となったため、出雲大社教は出雲大社に復帰しました。そのため、出雲大社の職員が教団の職員を兼ねるようになったのです。

特別な存在の出雲大社

出雲大社

出雲大社教では毎年8月初旬になると御霊結びの霊行が行われます。御鈴を胸にいただき、鎮魂の行を行って、大国主大神の力によって結びの活力をいただくという儀式となっています。

大国主大神は生きとし生けるものに対して愛情を注いでくれて、幸せに生きるための縁を結んでくれると考えられています。そんな大国主大神の力を信じて、それによって生かされて救われていることに感謝をして、そのことに自覚的に生活することによって、社会が明るくなることを信じているという宗教です。

日本人として大国主大神に祈りつつ祈られるという暮らしを送ることが大切だとしており、そのための布教活動を行っています。昔から出雲大社は多くの人達から信心を抱かれてきた存在だったのですが、それが宗教教団として具体的なものとなったのです。

江戸時代になると出雲大社からは多くの社人達が各地域へ派遣されて、それぞれの地域で大国主大神の御神札を授けていき、布教活動をしていました。その効果によって出雲大社は全国的なものとなり、親しまれる存在となってやがては出雲さんと呼ばれるようになったのです。

したがって、教団としての出雲大社教は明治頃からの歴史となっているのですが、出雲大社への信仰というのはさらに昔から続いているものなのです。

縁結びとして有名な出雲大社

出雲大社が創建されたのははるか昔のこととされています。はっきりしたことを追求するのは難しいのですが、古事記や日本書紀にも記述があり、少なくともその時代以前に創建されたものであることは確実です。

大国主大神というのはいわゆる大黒様と同じ神様となっています。他にも、八千矛神や大国魂神、大物主神といった神名が存在しています。ただし、七福神の中にいる大国様とは厳密に言うと別の神様となっています。

出雲大社や出雲大社教によってまつられている大国主大神は昔から縁結びの神様として知られてきました。これは男女の縁を結ぶとされているのですが、それだけではなくて、人々に関係するあらゆる縁を結ぶことを促してくれるとされています。

出雲大社教は一般の方にはあまり知られていないのですが、一般的な新興宗教とはまったく性質が異なっています。活動内容についてもそれぞれの組織においてあまり統一性がありません。教会ごとに特徴があるのです。あくまでも大国主大神を敬仰しているという点で統一されているのであり、それ以外の点についてはあまりまとまりがないのです。全国各地に様々な教会があります。

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