阿含宗とはどのような宗教なのか

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阿含宗は仏教の一宗派

阿含宗

阿含宗公式HPから引用

阿含宗は、釈迦(ゴータマ・ブッダ)が説かれた唯一の経典の阿含経をよりどころとした、仏教の一宗派です。阿含経は、仏教学上では根本仏教の経典になります。阿含宗という名前は、この阿含経に由来します。この阿含とはサンスクリットの「アーガマ」の漢字への音写で、その意味は「来たる」「伝承する」というほどの意味です。一般的に日本では、釈迦からの教えは大乗経典に説かれていると思われています。

しかし、これらは釈迦がこの世を去ってから数百年後より、徐々に創作されたものです。ですから、仏陀直説といってよい経典は、阿含経だけなのです。阿含宗は昭和53年に立宗されました。日本の仏教界に新しい宗旨がこのように開創されたのは、鎌倉時代以来となります。阿含宗は、どうしてこのように新しい宗旨を立てることになったのでしょうか。

1954年より桐山管長は観音慈恵会という仏教教団を主宰していましたが、この会は観音経を依経としていました。ですが、桐山管長が釈迦の説いた成仏法を探し求め続けた結果、大乗経典にはそれがないということを知りました。そして、これまで小乗の経典と貶称されてきた阿含経こそ、釈迦が直接説いた経典であり、その中に成仏法が示されていることを知ったのです。

仏教というものの中に成仏法がないならば、それは宗教ではなく、単なる倫理・道徳や哲学に過ぎません。このようなものからは、カルマや因縁からの脱出は説明できません。仏教の目的とされる成仏、そして、その方法が阿含経にはしっかりと記されているのです。

阿含宗の修行とは

お坊さん

阿含宗の信徒たちは、成仏・因縁解脱の修行をしています。その基本の修行は仏舎利宝珠尊解脱宝生行で、これが成仏法の入り口になります。そしてこの修行は大きく分けて3つの実践からなっています。

一つ目は仏舎利供養とうもので、仏舎利の供養を行って、自身の因縁を解いて、福運を身につけます。そして成仏法を成就するためのご加護をお祈りします。この仏舎利供養は礼拝供養と奉仕供養の二つから成り立っています。

二つ目は先祖供養です。不幸な運命のもとで生活を送り亡くなった先祖の怨念が、その子孫の運命に強く、そして悪い影響を与えてしまいます。成仏法に基づく先祖供養によって、先祖の怨念による悪影響を消滅させるのです。

三つ目の心解脱行というのは、戒行とも言って、自身を戒めて規正する修行のことです。人間は誰しも、心に何らかの欠点を持っているものです。それが心の因縁です。先祖の供養を一生懸命に行い、福徳を身につけたとしても、その後、自分勝手な行いばかりしていれば、せっかく得た福徳も一瞬で失ってしまいます。

このような心の因縁は、自分だけの力では、どうにもならないこともあります。だからこそ一心に仏舎利を供養して福徳を身につけ、先祖の供養をしてご加護を強く願うことで、戒行が行えるようになります。「我が強い」という言葉を耳にしたことがあると思いますが、この「我」というものが心の因縁です。この心の因縁は体の因縁や運命上の因縁と、とても強いつながりがあります。

阿含宗のさまざまな活動

阿含宗の印

阿含宗公式HPから引用

阿含宗は、社会に大きくかかわって、社会的・文化的な貢献をしていくことが重要なことだと考えています。阿含宗はアフリカの飢餓基金への寄付をはじめとして、フィリピンの大地震の時にもお見舞いを送り、日本国においては特別養護老人ホームの愛寿会紫磨園や愛寿会同仁病院などを設立しています。

近年ではルーヴル美術館特別展に特別協賛をしています。仏教関係では、中国仏教協会やブータン仏教界にも貢献しています。また、タイや、スリランカ、中国、イタリア、ブータンなどでも教育支援を行っています。

このように国内のみならず、国外でもジャンルを問うことなく、具体的な社会活動をしています。阿含宗では、生者の幸せを祈るのと同時に、死者の安らぎを祈って、成仏法でお霊を救済しています。死者の中には、怨念を持ってこの世を去る者もいます。

このようなお霊の霊的テレパシーは、人々を衝動的・闘争的・反道徳的な行動へと誘導します。ですから、これらの怨念をなくすことは、紛争や戦争がない平和な世界を築くのに不可欠なのです。阿含宗が行っている護摩法要は、生きている者の願いをかなえるとともに、成仏法によって死者の魂を安らかにします。死者の魂に安らぎを与えることが、生きている者の幸せにつながります。そして、そこから世界平和の基礎が築けるのです。

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